モラハラ(モラルハラスメント)って何?【実例】

モラハラっていう言葉、よく聞くけどよくわからない・・・精神的DV・いじめって言われるけど、一体どんな事を言うの?

夫との関係が上手く行かず、とてもつらいと思っている人も自分がモラハラ被害者だと気づいていないことがあります。

私がモラハラ夫と同居していた際に体験した被害体験をご紹介してみたいと思います。「うちの夫もこういうこと言うわ!」って共感できたら、モラルハラスメントに遭っている可能性が高いです。

モラハラ(モラルハラスメント)って何?【実例】

子どもの病気や、家で起こる悪いことはすべて他人(主に妻)のせい

子どもが突然吐いたのですぐに医者に連れていくと「今流行っているおなかの風邪」だと診断されました。感染力が高いので家族も気をつけるようにとのこと。

会社から帰宅した夫にそのことを話すと「おまえが風呂から上がった後にきちんと拭いてないからじゃないのか?」「なにか変なものを食べさせたんじゃないのか?」まるで私の過失のように言いました。

一般的な考え方としては、小さい子はしょっちゅう風邪にかかってだんだん丈夫になっていくものだと思うのですが・・・。

 

引っ越しの際に、自分の大事にしていたものが無くなった!と大騒ぎして、あわや被害届を出すかというところまで行きました。

 

荷造りサポートの女性を一人お願いしたのですが、その人とてもいい人だったんです。「奥さん、これだけの荷物を明日までに一人では無理だから・・・私もう少し残ります」と無給で残業してくださった。

そんな方を盗人だと思いたくない。被害届を出したくなくて泣きそうになりながら私が必死で探してその品物を見つけ出した時・・・彼はこう言いました。

「あー、有ったんだ。じゃぁ、結果オーライだな」

ちなみに、結局全ては夫の勘違い夫自身が荷造りした荷物の中に探しものはちゃんと入っていたのです。私一人が必死で荷物の中を長い間探したのに、ねぎらいも謝罪もありませんでした。

 

話し合いには全く応じない

平日の帰宅後、晩酌しながら夕食を食べている夫に「話し合いたいことがあるから、時間がほしい」と言うと・・・

「お前は家にいるからわからないんだろうが、平日に疲れて話を聞く気力なんかない」

 

そして、土曜日の夜に同じように話し合いをしようとすると

「平日毎日遅くなるまで働いていてたまの休みの日に話なんかしたくない。どうせいい話じゃないんだろう」

と言われて拒否

 

夫婦関係が悪くなり、お互いの父親を呼んで話し合いをすることになった時もわざと焼酎を何倍も飲んでまともに話ができない状況にして逃げました。

その様子をすべて手書きで記録していたのが離婚裁判で役に立ったのですが・・・皮肉なもんですね。

絶対に謝らないし反省しない(口だけ)

10年以上彼と生活していたのですが、何か諍いが起きても上記のように話し合い自体をする気が全くないため、結局は相手が謝るように仕向けてきます。

子どもの夜泣きがひどく、抱っこしても何をしても泣き止まないことがありました。(午前1時ぐらい)その際に夫が起きてきて「うるさい!こっちは明日も仕事なんだぞ?早く泣き止ませろよ!もうそんなやつどっか捨ててきたら?」と言い放ったのです。

起こされて機嫌が悪いことは理解できますが言葉がひどすぎる。私はあくる朝夫が出勤してから家出しました。その時戻った私に「ごめんなさい、もう傷つくことは言いません」と初めて言いましたが、結局は口だけでしたね。

 

妻や子どものことを束縛し、コントロールしようとする

土日の休みになると、夫は家族全員でとにかく車で出かけたがりました。残って家事をしたい時もお構いなしです。そして夜遅くまで出かけると「家族サービスしたいい父親」になれて満足するんです。

そのくせ帰宅すると夕食はどうするんだ、洗濯物が洗えてないなど家事について責められます。私は一人しかいないのだから、連れ回したら何もできないのは当たり前なのに。

 

出先で私の携帯電話に友人からメールが入りました。返信を急ぐ内容だったので目の前で打とうとすると「電源を切れ!」と怒鳴られました。「土日は家族の時間だろうが。俺の目の前で携帯をいじるな!」

 

子どもがスポーツ少年団に入り、毎週土日に練習が入ると「これじゃどこにも行けないじゃないか。なんでやらせたんだ!うちの親にも顔が見せられなくて寂しがってる」と文句を言われました。そして下の子の面倒も見てくれないので私が連れて行くと「俺だけ一人ぼっちにするんだな」と・・・誘ってもくだらないから行かないと言って来ないのは夫なのですが。

 

家計についても「俺が稼いだ俺の金をなんでおまえに管理させて小遣いをもらわないといけないんだ」と言って、最低限の生活費を私に渡して後は自由に使っていました。家計費が足りないと「なんでそんなに足りないのか、報告書を書け。使ったもののレシートを添付しろ」と言われました。提出すると嫌味をいっぱい言われて渋々用立ててくれますが・・・

それが嫌で、独身時代の貯金を崩すこともよくありました。別居前には生活費を引き出す口座も勝手に変更され経済的DVも受けました。お金が無ければ折れて言うことを聞くと思ったんでしょうね。

とにかく常に自分が一番で、家族でさえ基本どうでもいい

自分にとってメリットがあるかどうかをとにかく第一に考えて行動します。例えば私が高熱を出して倒れた時、歩くのもおぼつかないので病院に付き添ってほしいと頼むと「あのさ、俺は毎日給料もらうために働いてるんだ。給料減ったら、おまえも困るだろう?とりあえず寝ていれば治るから」と拒否されました。

 

帰宅した夫に「熱は下がったのか?晩ごはんどうしたらいいんだ?」と聞かれました。ちなみに、熱が下がったんなら夕食の支度をしろ、という意味です。決して心配しているのではありません。

 

モラハラ(モラルハラスメント)って何?【実例】まとめ

いくつか私が受けたモラハラについて挙げてみました。まだまだたくさんありますが・・・思い出すとフラッシュバックしそうになるのでこのぐらいにしておきます。

男は結婚すると一国一城の主、なんていう昔の言葉がありますが、悪い意味でこの言葉どおりなんですよ、モラハラ夫は。

自分が好きで結婚したはずの妻、そしてその間にできた子どもたちでさえ召使いか奴隷、時にペット程度にしか思っていません。しかし、外面はとてもよく、家の外では優しく気遣いができてよき夫・父親に見えるように振る舞っています。

外の世界でマウンティングするというのはまだわかりますが、家でもマウンティング頂点に常にいて家族を支配しようとする・・・心も体も。それがモラルハラスメント加害者なんです。

 

モラハラが悪化することはあっても、改善することはありません。なぜそう言い切るかと言うと、モラハラ加害者はそもそもモラルハラスメントを悪いことだとは微塵も思っていないし思えない精神構造だからです。

改善しているように見えることがあるとしたら、それは心から変わったのではなく渋々演技しているだけです。すぐに化けの皮が剥がれます。

私がモラハラ夫と共存する道を選ばなかった理由はそこにあります。もしこの記事を読んで共感することがあるなら、別居や離婚を考えてみることをおすすめします。